印刷業の厳しさを知る
年度末の忙しいさなか、印刷業界の先輩が自身の会社を売ったとの話を聞きました。
「売る」ではなく大手印刷会社の傘下に入ったという表現が正しいのかも。
その会社は社員が50人を超える「大きな印刷会社」だと思っていたので、“身売り”のような事態になったことにビックリしています。
ホームページを見てみると、確かに代表者の名前が変わってました。会社の経営権を他人に渡すというのは苦渋の決断だったかと思います。
印刷業は厳しい時代
その決断に至る直接の原因が何かは知るすべも有りませんが、その背中を押したのは「コロナ禍」であることは間違いないでしょう
このコロナ禍は極めて急速な社会変革を強制的に進めてしまいました。
様々なイベントや活動の中止、リモートワークの推進。
紙の需要が極端に減った3年間でした。
印刷業はその時代の変化から振り落とされやすい業種だったようです。
弊社のように極小の会社なら、社長の個人レベルの資金や緊急の銀行借入で何とかクリアできる苦境も、社員を何十人も抱える大きな会社では、何ともし難い状況になったのかも知れません。
会社が大きいほどそのダメージは激しかったと思います。
しなやかに生きたい
弊社(自分)は印刷業にこだわらず、得意分野でお客様のお役に立つことを目指し、近年はホームページや動画を中心とした新しいサービスを提供しています。(とは言え、印刷分野がまだ圧倒的に仕事量が多いですが…)
このまま、どう展開していくか分かりません。
新事業が生まれるのか、社員が増えるのか減るのか、本社と営業本部を分けたままで良いのか…全てにおいて強い決定事項があるわけでもありません。
他社と一つになることも、この先の選択肢に上がることもあるでしょう。
いずれにせよ、社員と自分とその家族・お客様・お取引様…みんなが「良い」と思える方向に進みたい。
無理なく、しなやかに。
そう思うと、この先輩が「会社を売る」と決めたことも、みなのために考え抜いて出した“最良の答え”だったのだろう、と思います。
投稿者プロフィール
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愛知県北名古屋市に住むたきちゃんの日常。
印刷・動画・Web制作の株式会社龍巳堂で社長をやっております(^_^)
仕事や趣味の他各種団体での活動などを書いております。
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